退社という名の自立。サラリーマンが「他者の人生」から「己の人生」を歩き始める瞬間。
こんにちはユルネバT-800です。
年金「後出しジャンケン」
60歳 → 65歳 → 70歳 → 75歳。
いつの間にやら、ハシゴ酒・・・じゃなくてハシゴを登るように年金支給開始年齢が引き上げられていく動きがありますね。それどころか我々がその歳を迎えるときにもらえる年金ってあるの・・・トホホな状況であります。
会社を務めあげて年金受給額も退職金の額も万全・・・ていうのは遠い昔のことでもう一部の人達にしか適用できないことかもしれません。
システムは人間に優先される
それでも疑問も持たず(持つことさえも自分で封じ込めている)毎日会社というシステムの中で納まっているうちにいきなりリストラの嵐に襲われると、これまたいつの間にやら「他立」的な人生を続け、自立はしていなかった自分に気付き愕然としてしまう。
「根拠のない」安心の中で30年以上生きてきた50代の人達って多いような。
これはリストラだ勝ち組だ負け組だ、50代の憂鬱だ、なんて言葉が飛び交うずーと前から変わっていない人間の本質なのです。つまり「自分がこうしたいからこうする」というシンプルな行動規律を守ることのいかに難しいことよ!というわけです。
そんな人間の本質に260年以上前に気付いていたのがフランスの思想家ジャン・ジャック・ルソーです。以下彼の言葉。
他者の中で生きている「社会人(現代人)」
「未開人は自分自身のなかで生きている。
社会に生きる人は、常に自分の外にあり、
他人の意見のなかでしか生きられない。
そうしていわばただ他人の判断だけから、
自分の存在感情を引き出しているのである。」
深いな。自分の人生を歩くって難しいですよね・・・。でもひとりぼっちになる必要もないんですよね。まあ、孤独を楽しむのはいいものではありますけど、孤独と孤立は異なるものということを認識することは重要です。自立しても孤立はするなというのを本日の結論としましょう。
では、次回もYou'll never walk alone!