あるきデス

50代からの毎日の歩き方from鎌倉。Rock your life! ジタバタしたっていいじゃないか!

50代からのペーパードライバー講習from鎌倉 (後編)

こんにちはユルネバT-800です。

 

さて前回の続き、私がペーパードライバーからちょっと足を出して公道に「再デビュー」を果たしたか(なんか偉そうでゴメンナサイ)を記しますね。

 

で、前回ご紹介した「準備したこと」や「役に立った知識」に行く前に、私が運転再開した条件にちょっとだけ触れておきます。

 

まず。車。これは軽自動車のワンボックスカーです。なので特に最初は車体感覚が掴みにくい運転席より前の部分はほぼ気にする必要のない形です(後ろも同じ)。

 

で、もちろんAT車(いわゆる「オートマ」ですね)。私が20代のときに乗っていたのはマニュアル車だったので変速機操作がなくこの点は楽です。また20年前とは比較にならないくらいハンドル操作も楽ですね。特にパワステという名称も聴かないくらいハンドルが簡単に回りますよね。

 

でで、走行した道は田舎道。都会道と比べ交通量も少なく、車線変更などもほとんどありません。まあ、山道入るとこれはこれで逆に都会道にはない難しさがありますけど、いきなり山道には入りません(慣れてからにしましょう)。

 

あと肝心の助手席には超ベテランドライバーの父がいました。孫のときにも「ドライビング講習」を行ったようで慣れたものです。この助手席に座った人の関与の仕方がスムーズにペーパードライバーから抜け出せるかどうかのポイントでもあるように思います。偉そうな言い方ですけど・・・。

 

とまあ、以上の条件下でのペーパードライバー克服の上で準備したことが以下です。

 

① 操作計器類は運転前に確認理解しておく。

② 助手席からはアドバイス(=補助情報)をもらうだけ。

③ 「だろう」はNG。確信を持てないならアクセルを踏まない。

④ 運転席から見える車と周囲の位置・距離関係の把握。

⑤ 視野はサッカーの副審の要領で。

 

①は当たり前ですけど、運転中に確認なんかし始めたら注意散漫になってアブナイですね。ライトとかワイパーの操作方法。またガソリンスタンドで給油する場合、給油口の開け方(どこに操作レバーがあるのか等)も確認です。

 

自動車は基本的にあなたが操作しない限り(つまり入力した通りにしか)動きません。でも唯一例外と言えるのはAT車クリープ現象です。アクセルを踏まなくても、ブレーキペダルから足を離すとギアがパーキング(P)やニュートラル(N)以外の場合車が動き始めるってやつですね。

 

実は昨年、駐車場で停止していた車の運転席に座りちょっと前に出してみようと思ったとき、このクリープ現象を理解しておらず、「エッ~」となってブレーキを慌てて踏んだということがありました。これホントは厳罰ものですね。

 

②はペーパードライバーと講師役の助手席に座っている人との関係で特に大切だと思います。つまり車を操作しているのはどんな運転技術のレベルの人であってもドライバーであって助手席の人ではないので、当たり前ですけどドライバー自身が見て確認したことで判断し車を操作しないとアブナイわけです。

 

なので助手席からのアドバイスだけでなく、例えば駐車するために後進している時に車の後ろにいる補助者の指示に全く頼りっきりは絶対NGです。これはドライバー自身に安全確認する責務があることはもちろん、人の指示どおり動かすだけでは一体どのようなハンドル・アクセル操作をすれば車が思った方向や角度や位置に動かすことができるようになるのか分からなくなるからです。

 

これも助手席の「講師」と事前にコミュニケーションをとって、安全確認作業や車の操作について自分が身に付けたいことをペーパードライバーの視点で伝えておくことが大切なように思います(=運転できる人にペーパードライバーが何を克服しようとしているのかを明確にする)。

 

③は「通れるだろう」「当たらないだろう」ではダメで不安なら車を止める、スピードダウンしましょうということです。とくに乗り始めてちょっと慣れたときがアブナイのでちょっとでも不安なら「だろう」は事故のもとなので人任せ、運任せにしないことが必須です。

 

④は「役に立った知識」でも触れます。もし協力者が手間暇を厭わない方なら車の外に立ってもらって運転席からどのように見えるか確認しておくことは車体感覚を掴む一歩としては有益なように思います。

 

方法としては車の前後左右の4隅に2メートル、1メートル、50cm離れて立ってもらってその位置関係を車体と身体の重なり具合で覚えるということです。また車体の後ろの場合にはサイドミラーにどのように映るかも確認しておきましょう。

 

さて⑤です。実は私はサッカーの審判員もやってます。とくに副審を担当することが多く、いわゆるオフサイドの見極め、ボールのアウト・インの見極めが任務となります。

 

この時、視点は1点に固定されているわけではなく、フィールドの奥から手前、また左右を堪えず見ている必要があるのです。かといってなんとなく全体をぼんやり見ていてはオフサイドやアウト・インの判断はできなくなります。常にカメラでいうフォーカス、ズームアウト、ズームインの繰り返しです。

 

これが幸いしたのか車の運転の時に役に立っているように勝手に思っています。例えば直角に交わる横道が多い時や道路沿いに人がいたり車が止まっているときに、突然飛びだしてくるものがないのか常に視点を動かしています。また目の前の車だけでなく、先々の車の列がどうなっているのか、信号は何色なのかも見る必要があります。この視野を奥にも手前にも左右にも広く持ちましょうというのが「サッカーの副審の要領で」という意味です。

 

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助手席に座っているときでも運転技術を学ぶことが出来ます。ベテランドライバーのアクセル、ブレーキ、ハンドル操作や判断などを参考にするわけです。

 

あと余談ですけど、②で触れた助手席の「講師」の人との関係は逆に主審と副審の関係に似ていると思います。つまりドライバーはサッカーの主審で助手席の講師は副審というわけです。助手席(副審)からアドバイス(判断材料や見えないものの情報)をもらうけど、最終判断(判定)はドライバー(主審)が責任をもって行うという関係です。

 

さて次に「特に役に立った知識」について。

 

1)狭い道路での他の車とのすれ違いのコツは「早め」と「左側」。

2)左側の車体感覚は「センターライン」で把握。

3)バックミラーに映る車体と進行方向。

4)合流は斜め向き。

5)ハンドル操作は自動車学校流から卒業。

 

1)は2車線なら気になりませんけど(駐車している車が自分が走っている車線の左側にあるとか自転車が左前を走っているとかなら気になりますね)狭い道を走る時にはペーパードライバーにとっては不安要素ですよね。

 

私もそうでしたけど、前から車が来るのが見えると接触しないですれ違うことが出来るのか?ということで自分の右側(右ハンドル車なら運転席側)が気になります。しかしまず見るべきは左側。自分の車を左側に出来るだけ寄せましょうとういうことです(歩道があれば塞がないように注意)。

 

つまり対向車とすれ違いが出来るかどうかは車の右側が接触するかどうかではなくて、車の左側(助手席側)にどの程度車を寄せることが出来るかで判断するということです。なので出来るだけ早めに車を左に寄せて対向車が余裕で通り抜けることが出来る位置取りをするのです。

 

走りながらすれ違うことが出来るのかどうか確信や自信がないなら、自分の車を左に寄せて止まるか徐行すればOKなのです。この判断が遅れて対向車との距離が近くなるほどハンドル操作も余裕をもって行えなくなるのでとにかくできるだけ早く判断し左へ寄せるを実行です。

 

もし左に寄せてもすれ違うことが出来なければどうするべきなのか?そもそもそれは道幅が二台分には足りないということを意味するので、どちらかがバックするしかないですよね。でもこのような状況でのバックはペーパードライバーとしては避けたい。

 

なのですれ違うことが出来るかどうか分からないのに車を前進させるより余裕をもってその手前のすれ違えそうなポイントで対向車をまっているのが正解。

 

2)は運転席側から見てダッシュボードの中心からの延長線上に左側のタイヤがある、ということです。これは一応の目安なので実際自分で運転席に座って確かめてみてください(走りながら公道で試すのはNG)。

 

このように車のある部分と外にあるものの重なり具合は車体感覚を掴むうえでの目安になるので繰り返し確認してみましょう。これは停車中の車で自分一人でもできます。例えばカラーコーンを色々な位置において運転席からどのように見えるか確認するなどの方法です。

 

3)はバックミラーに映った自分の車(車体の一部)の延長線上に自分の車は進むってことです。あくまでタイヤが車と平行になっていればですけど。これはバックさせるときに役に立つと思います。

 

4)はこれも私にとってはコロンブスの卵的な気付きでした。例えば側道から交通量の多い本道に合流しようとするときに自分の車が本道に直角になっているより曲がる方向に向かって斜めになっている方がスムースに合流できます。

 

そうですよね。直角の状態だと90度曲がる必要があるのでハンドル操作が難しくなります。場合によっては反対側の車線に膨らんで曲がってしまいあわててハンドルを切り過ぎたり、アクセルをあわてて踏み込んだりと・・・アブナイ。

 

本道と平行になっている自分の車を想像してみて下さい。車の前に本道に平行に前進する余裕もあれば、より少ないハンドル操作でかつスムースな加速を行いながら左へも右へも進めます(そう曲がるというより進むという感じです)。

 

まあ、どうしても直角になる場合もあるのでその時はまた別のコツがあるのですけど、それはまた。

 

で、最後に5)のハンドル操作。そうこれが長年の謎だったのです。どうもハンドルを回転させることがやりにくくてしっくりきてなかったのです、免許を取得した時から。

 

こちらのサイトで習いましたので私の下手な説明よりまずはご覧ください → 「クルマの運転の基本 ~ハンドルの回し方~

 

ここで紹介されている教習所で一般的に習う「クロスハンドル」に私は違和感があったのですね。幸いしたことが私は「クロスハンドル」に慣れていないので「送りハンドル(プッシュプルハンドル)」を抵抗なく受け入れることが出来ます。

 

以上の「特に役に立った知識」もお気づきのようにすべてのネット上で得た知識です。これが20年以上前とは大きく異なる点です。つまりペーパードライバーのための情報や動画が限りなくあります。大いに活用しようではありませんか!

 

というわけで、50代のペーパードライバー脱却修行はまだまだ始まったばかりですのでまた記事にしますね。

 

では、次回もYou'll never walk alone!