鎌倉から通う「シネマワールド」。欲望渦巻く渋谷ホテル街へ。
こんにちはユルネバT-800です。
私は映画が三度の飯より好きな輩です。
なのに、鎌倉にある(あった)二つの映画の聖地に行ってない(行かなかった)不埒者です。
ひとつは「鎌倉市川喜多映画記念館」。いつも前を通るだけの存在です。反省。
もうひとつは今は存在しない、「鎌倉シネマワールド」。僅か3年でその歴史を閉じた今や幻のシネマ・エンターテインメント施設です。もしかしたらUSJみたいに大化けしていたかも・・・なんて。
この「鎌倉シネマワールド」は松竹撮影所の敷地内にありました。今は鎌倉女子大のキャンパスとなっていますね。
そう大船と言えば松竹。私の大好きな小津安二郎も小津調とその映画のトーン&マナーを評されますけど、それは大船調とも同義でした(まあ、それは表面的なことで「さりげなさ」とは程遠い、かなり「異常な」画作りに固執したのが小津の唯一無二の個性です。「さりげなさ」で凄いのは成瀬巳喜男の方。それはまたあらためて)。
とまあ、なぜ「映画獣」のクセして行かなかったのかと言えば、東京に住めば東京タワーに上らない、パリに住めばエッフェル塔には・・・のような「いつでもいけるや」的な思いもありました(まあ、正直メインアトラクションが「寅さん」では子供つれて家族で行こう!っていうモチベーションは低くならざる得ない・・・松竹のマーケティングの失敗というところでしょうか・・・)。
さて、本日はそんな私が鎌倉より足繁く通う「シネマワールド」を紹介するシリーズの第一弾。渋谷編はあのホテル街として有名な円山町にある「シネマヴェーラ渋谷」が本日の主役。
まず鎌倉方面から渋谷へ向かいます。直通であるJR湘南新宿ラインの一択。これで渋谷まで来れば乗り換えなしで便利・・・なのですけど難点はご存知のようにJR渋谷駅の山手線ホーム(改札)とこの湘南新宿ラインのホームは、JR東京駅の東海道線ホームと京葉線ホームと同じようにスゴ~く離れています。
なので手前の恵比寿駅で山手線へ乗り換えるのがスマートチョイス。
ここから「横浜のあの「人」に会いたい!大人のアンパンマンの巻。」の時と同じく人混みが大の苦手の私が辿っている「裏ルート」をご紹介。まあ、それでもそこは天下の渋谷なので完全に人混みを避けられるわけではございません。
まず山手線に乗る時はなるべく後方車両に乗りましょう(品川・恵比寿寄り)。で、渋谷駅で降りたら、メチャ混んでいるハチ公口ではなく後方の(恵比寿寄りの)南改札への階段を下りて下さい。
ホームからの階段を下りてきたらUターンする形で改札に向かい出たら左側(西口)に進みます。
外に出ると正面に東急バスの西口バスターミナル。それを右に進みます。そして左手にバスターミナルを見ながら進むと待ち合わせの人でごった返す、「モヤイ像」が見えてきます。
その「モヤイ像」を通り過ぎると頭上に井の頭線の陸橋が見えてきますので、どんどん近づいて陸橋の真下まで行くと左手に「Shibuya Mark City」に向かって道路を渡っている横断歩道があります。
横断歩道を渡ると「Shibuya Mark City」のEast Mall入口の前に来るので、そのまま右に曲がります。右手に宝くじ売り場とか新聞雑誌の売店を見ながら行くと、半蔵門線なんかにアプローチできる渋谷駅地下への入り口が見えます。
その入口の階段を下りて行って、左に曲がりまた右に曲がると、そこは「渋谷ちかみち」。「ちかみち」を左に曲がり道玄坂方面に進みます。
そこを真っすぐ行くと間もなく、道玄坂へと抜ける出口1、2と文化村方面(東急百貨店本店・オーチャードホール方面)出口3に分岐しています。本来出口3の方がアプローチはいいように思いますけど、ここは左側の出口1に向かって進みます。
出口1の階段を上りきるとそこは道玄坂。右に曲がって坂を上ります。で人混みに耐えながら(結局人混みかい!)歩いていくと、やがて右側に「しぶや百軒店」の門(中華街の入り口に似ているような)が見えます。
ここからは怪しい夜の街。門をくぐって進むと「無料案内所」が正面にあるので、そこを左へ行きます。そして今度は最初の角を右へ。両側に飲食店がありますので、そこを真っすぐ進み突き当りを左へ。
「TSUTAYA O-EAST」が見えますのでそのまま道なりに進むと円山町のメイン通りに出ます(道玄坂 ⇔ 文化村 の抜け道です)。で、右へ曲がってそのメイン通りを下っていくとやがて左側にコンクリート打ちっぱなしのようなビルが見えてそこの4Fが我が「シネマワールド」のひとつ「シネマヴェーラ渋谷」です!
1Fがトークライブハウス「LOFT9 Shibuya」、2Fが「ユーロライブ」3Fが「ユーロスペース」とここは文化ビルですけど、「映画獣」の私は迷わず何時も4F直行です。
ここも他の名画座とたがわず、いやそれ以上に映画の屍に群がる獣の匂いがプンプンしています。それがよい。
ただこちらのオーナーとしては若い人に邦画を中心とした映画の魅力を伝えたいとの思いでオープンしたので、我々シニアはここでも「若手育成」のために分をわきまえる必要があります(- -)
ぜひ、若手の皆さま渋谷の「シネマワールド」へ足をお運びください!
では、次回もYou'll never walk alone!